LEDシーリングライトの設置方法と選び方
LEDは、一般家庭においても広く普及してきました。
家庭用照明器具大手メーカーのパナソニックでは、2019年3月末で蛍光灯照明器具の製造を打ち切ることを決めています。
蛍光灯がなくなる時代は近いのかもしれません。
新たにシーリングライトの設置を考えている方は、LEDタイプを使うのが適当といえます。
ここではLEDシーリングライトの設置方法や注意点などを説明しますので、参考にしてください。
目次
1.シーリングがある天井は電気工事が不要
シーリングライトは、古くから一般家庭で使われてきたタイプの照明器具です。シーリングは天井を意味しており、天井に直接付けるため、こう呼ばれています。
ペンダントライトのようにぶら下がるタイプよりも部屋全体を明るく照らすことができるので、家族が集まるリビングや、勉強や読書をする子ども部屋などに取り付けられることが多いです。照明が天井と一体化していることで、部屋がすっきりして見えるといった魅力もあります。
LEDシーリングライトは、天井に「引掛シーリング」という配線器具が付いていれば、電源工事を行わずとも設置できます。これまでシーリングライトを使っていた方は、そのまま設置できることが多いです。
引掛シーリングには、長方形と円形があり、金具でしっかりと固定されているタイプは、フル引掛ローゼットや引掛埋込ローゼットなどと言われています。シーリングは耐加重が5kg以下、金具で固定されたローゼットは10kg以下となります。照明器具の重さが5kg以上であれば、シーリングに設置することは避けてください。
LEDシーリングライトには、付属品としてアダプタが付いてきます。それを天井の引掛シーリングに回して付け、そこに照明器具本体を合わせて押し上げます。そして、アダプタから出たコネクタ端子を端子口に差し込んで、照明カバーを取り付ければ設置完了です。
竿縁天井のシーリングに取り付ける場合は、竿縁天井取付アダプタという別売品を使うことになります。竿縁の高さにアダプタの高さが合うように調整し、照明器具本体の裏側4箇所にアダプタを取り付けてから、天井に設置します。最後は付属の木ネジで竿縁に固定したら完了です。なお、傾斜のある天井に取り付ける場合は、傾斜天井取付アダプタの購入が必要です。
天井に引掛シーリング及びローゼットがなくても、ダクトレールが付いていればLEDシーリングライトを取り付けられます。ダクトレールはレール状になった配線器具のことです。一般的にはペンダントライトやスポットライトが設置されますが、LEDシーリングライトを設置する場合は、ダクトレール用の引掛シーリングボディを購入して取り付けます。
しかしながら、引掛シーリング等の配線器具があっても、電気工事が必要な種類もあります。商品仕様の蘭に、「取り付け時の配線工事は電器店や工事店に依頼してください」と記載されていれば、電気工事の依頼が必要です。
ホームセンターや電器店などで照明器具を購入すれば、妥当な工事費用で行え、なおかつ古い照明器具も無料で引き取ってくれることが多いです。
何もない天井に配線器具を新たに設置する工事は、まず天井に穴を開けて、天井内にある電線を引き下ろします。そして、電線の絶縁被覆を引掛シーリングボディの穴に合わせて剥き、差し込みます。最後は、天井に引掛シーリングボディをビス止めすれば工事は完了です。
2.LEDシーリングライトの選び方
LEDシーリングライトと一言で言っても、明るさや機能が器具ごとに違います。明るさはルーメンという単位で示されており、数値が高いほど明るいということになります。部屋が4.5畳までの広さであれば2700lm、6畳までは3200lm、8畳までは3800lm、という数値が目安です。
それから、明るさを調節できる調光タイプも選べますし、LEDならではの機能、調色タイプも選べます。調色とは光の色を電球色、温白色、白色、そして昼白色、昼光色と、5段階に調節できる機能です。
さらに、明るさセンサーを搭載して、調光や調色を自動で行ってくれる機能を備えたタイプも販売されています。他にもおやすみタイマーや明るさメモリ、留守番機能など、高機能製品も打ち出されているため、よりハイクラスな照明を求める方も満足できるのではないでしょうか。
また、LEDシーリングライトで注意したいのが、照射角度です。蛍光灯から取り替えると暗く感じることがありますが、これは照射角度によるものです。トイレや廊下など狭い場所では照射角度が狭くても問題はないものの、リビングなど、隅まで明るく照らしたい部屋では、照射角度の広いものを選びます。
3.まとめ
これまでシーリングライトが付いていて、LEDシーリングライトに交換する場合は、電気工事が不要なことが多いです。
LEDは長寿命で電気代も安くなることから人気が高まっている照明ですが、調光機能や調色機能など、便利な機能が備わっているのも魅力です。新たにシーリングライトを設置するのであれば、LEDにしてみてはいかがでしょうか。