LED照明に切り替えるための電気工事とは?
電気代や電灯の交換作業の必要性を考えると既存の蛍光灯をLED照明に交換した方が良いと考えることは多くなりました。
交換作業を行うのは簡単そうに見えてリスクを伴うものなので、LED照明に切り替えたいと考えたら電気工事を業者に依頼するのが無難です。
まずは見積もりを取って確認するところから始めると失敗がないでしょう。
目次
1.LED照明への切り替えを業者に依頼するべき理由
LED照明への切り替えは素人には困難な場合やリスクを伴う場合が多いため、電気工事士のいる業者に依頼して実施してもらうのが安全策です。
LED照明を導入するには、蛍光灯との互換性があるLEDランプを使用するか、適切な電気工事を行った上でLED用の照明器具を取り付けて使用するかという二通りの方法から選べます。
ランプの交換だけで済むのは互換性のあるLEDランプを選ぶメリットですが、注意点が二つあります。
①節電効果があまり高くない
この場合には安定器の影響で電気のロスが起こってしまうことが知られています。電気代が余計にかかるだけでなく、結果的にLED自体にも負荷がかかるので寿命も短くなってしまうのが問題です。
LEDのメリットが半減してしまいますが、気軽に交換できるという点で優れていて、電気工事士に依頼しなくても問題ありません。
②LEDランプの選び方を誤ると火災事故につながるリスクがある
蛍光灯を使う照明器具に互換性を持たせてLEDランプも使えるようにしているという仕組みなので、照明器具とランプの対応関係が合っていないと正しく動作しないのです。
LEDランプには、直流電源が内蔵されていて電源に直結できるもの、直流電源が内蔵されていて安定器に接続するタイプのもの、そして、直流電源が内蔵されていなくて外部で直流入力に切り替える必要があるものの三種類があります。
この内で直流電源が内蔵されていて安定器に接続するタイプのものだけが電気工事なしで使用可能です。さらに蛍光灯の種類としてグロースターター式、ラピッドスタート式、インバーター式の三つがありますが、それぞれに対応するLEDランプを選ばなければなりません。
この対応が取れていないと接続部分がショートしてしまうリスクがあります。この選定を誤らないようにするためにも電気工事士に相談しておくのが無難です。
一方、照明器具を交換してLED照明に切り替える場合には電気工事が必須になります。この場合には資格がある人が行わなければならないと定められているので、自分が資格を持っていない限りは業者に依頼することになるのが基本です。
2.見積もりを依頼するメリット
どちらの方法を選ぶ場合にも業者にLED照明に切り替えたいと伝えて、工事方法について提案を受けて見積もりを取得するのが基本です。
見積もりを依頼するメリットは、その場で電気工事の方法について相談でき、費用対効果を考えながら最適な選択肢を選べることです。
工事をした場合としなかった場合での節電効果の違いを詳しく説明してもらうこともできます。工事をした場合にどの程度の期間がかかるか、維持費用にも違いがあるかといった点も説明を依頼できます。
また、工事をする場合にも複数の選択肢があるので、違いを聞いて最も良いものを選ぶことが可能です。LED照明を導入するための電気工事は大まかには三種類に分けることができます。
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- 器具ごと全て交換してしまう方法
- 外部に直流電源を取り付ける方法
- 電源内臓のライトを使用できるようにする方法
どれもLEDの節電効果について十分に発揮されますが、導入コストや工事にかかる期間、維持にかかる費用については異なります。
基本的には器具ごと交換すると導入コストはかかりますが、維持費用はほとんどかからず、工事にもあまり期間はかかりません。しかし、外部電源にすると導入コストが安い代わりに外部電源の交換のための維持費用が余計にかかることになります。
一方、電源内臓のライトを使用する場合には配線工事だけなので比較的安くて済みますが、LEDランプの本体価格が高めです。このような違いをさらに詳しく説明してもらい、納得した上でどの工事を依頼するかを選べるのが見積もりを取るメリットです。通常は無料で見積もりをしてもらえるので、まずは業者に相談してみるのが賢明でしょう。
3.まとめ
LED照明に切り替えたいときには電気工事を必要としない方法もありますが、節電効果の低さや交換時にリスクを伴うことには留意が必要です。
電気工事をするときにも三通りの方法があってそれぞれにメリットもデメリットもあります。電気工事士のいる業者に見積もりを依頼してよく相談した上で決めるのが安心できる方法です。